散策..|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

散策..

2021年12月09日

散策... 三渓園を散策                               開園を待っての散策... 三溪園は、実業家で茶人の原三溪によって造られた日本庭園で、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物が見られます。 まさに建物博物館。続きはまた後日に ・ ・ ・

貫..

2021年11月22日

貫... 最近の建物ではあまり見られなくなりましたが、古民家などで柱を貫き通す薄い板を「貫(ぬき)」と呼びます。 貫とは、柱や束などの垂直材に架け渡す水平部材。垂直材に水平部材を貫通させ楔(くさび)で固定され、木にめり込むことで高い変形性能を確保します。 寺院などの木造建築では、太い柱の傾斜復元力により変形性能を確保していましたが、大径木の木材が入手困...

土..

2020年12月24日

 土... 今回は「土」を見直してみましょう。 土といえばまず思い出すのは土壁でしょうか... 建築材料として使われている土は、粘土質土(ローム)と呼ばれ粘土、シルト、砂などを含む混合物ですね。手づくりの焼成しない泥レンガ(アドベ)、圧縮成形し焼成しないソイルブロック、型枠内で締め固めて成形する版築が代表的なものになるでしょうか。 現代の工業化された...

温暖地でつくる日本の家..その④

2019年04月12日

■最近の二つのそらどまの家の事例を...  もうひとつは、いいのやの家でご夫婦の終の棲家です。浜松駅から北西に車で1時間ほどの、南には田んぼが広がる高台に位置します。気候条件はほとんど変わりませんが市街地より少し気温が低いというところです。いいのやの家は、かぼちゃ束の方形架構を並べた25帖の無中空間が木造架構の力強さと美しさを感じられる平屋の住まいです。 ...

温暖地でつくる日本の家..その③

2019年04月11日

■最近の二つのそらどまの家の事例を...  そんな想いから最近手掛けた住まいを二つほど、エコ住宅ということですので温熱環境を中心に紹介させていただきますね。 ひとつ目は『ありたま南町の家』  ありたま南町の家は二世帯住宅。浜松駅から北へ車で30分ほどの周囲には田畑が広がる150坪の敷地に、18坪の平屋部分と36坪の二階建て部分の子世帯がつながる施工面積...

温暖地でつくる日本の家..その②

2019年04月10日

■温暖地のエコ住宅を目指して  エコとは、エコロジー(環境)とエコノミー(経済)がつながっていて、どちらか一方だけが発展してしてもうまくいかない。環境問題を世界中で解決していくことで世界の経済も発展し、人々が安全で豊かな生活を送れるようにと思いをこめて「エコ」という言葉が使われている..ということだと聞いたことがあります。  住まいも同様で、つくり手は住...

温暖地でつくる日本の家..その①

2019年04月09日

■住まいづくりに携わって..  毎年何かしらのテーマをもって住まいづくりに取り組み始めて早15年が過ぎ、このあたりでいちど振り返りまとめてみるのも良いかと思い事例を紹介させていただくことといたしました。  日本の住まいは環境と共存しながら、時代の変化に合わせながら生きてきました。オイルショックから断熱化(省エネ化)へ、躯体内結露から気密化へそしてさらなる...

天竜杉..

2018年06月19日

杉で住まいをつくる... 私たちの暮らす地域には、人工の日本三大美林の天竜杉がありますね。天竜美林は江戸時代から人工造林され、明治時代に金原明善の治水事業として植林が行われ現在に至ります。 建築材料として使うのが目的だったようで、材種は杉が7割、桧が3割ということです。成長が杉の方が圧倒的に早いので、生産性の面からこんな割合になったようです... 天竜...

1/f 特性2..

2018年06月16日

ヒトの体内時計... 身体のほとんど全ての細胞の中に時計が仕組まれていて、染色体の中に6種類の時計遺伝子があって、それらが互いにバランスを取りながら体内リズムをつくり出しているそうです。 地球上のすべての生物は生体リズムを刻む時計を体内にもっていて、その時計に従って生命を維持している...ということはこの時計が狂ったら生命にとっては大変な危機になるという...

1/f 特性..

2018年06月15日

1/f 特性ってご存知ですか... 私たちの身の回りには、規則正しく動いているものと、不規則に動いているものがあります。規則正しい動きは人工的になもので、電気エネルギーを使っているものはほとんど規則正しい動きがベースです。それに対して自然の動きは不規則なものだと思っていますよね。 この不規則には、「ただの不規則」 と 「調和のとれた不規則」 があるそうで...

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