1/f 特性2..
2018.06.16
ヒトの体内時計...
身体のほとんど全ての細胞の中に時計が仕組まれていて、染色体の中に6種類の時計遺伝子があって、それらが互いにバランスを取りながら体内リズムをつくり出しているそうです。
地球上のすべての生物は生体リズムを刻む時計を体内にもっていて、その時計に従って生命を維持している...ということはこの時計が狂ったら生命にとっては大変な危機になるということです。
生物の生体リズムは、人や動物、鳥や昆虫、植物や細菌はみんな同じリズムなんだそうです。そしてこのリズムの元になっているのが 「サーカディアンリズム」 日本語では 「概日(がいじつ)リズム」。これは太陽の動きを基準としたもので、地球の自転周期の24時間と公転周期365日に一致している。これはヒトの誕生から現在まで、ず~っと地球上では昼夜のの同じリズムがくり返されているのですから、一日のリズムや一年の季節のリズムがヒトの遺伝子に組み込まれていて当然ということになりますね...
この体内時計が司る様々な生体リズムも、そのすべてが 1/f 特性 でゆらいでいます。私たちの身体のリズムは、1/f 特性 をもつことで、さまざまなことに臨機応変に対応することができています。1/f 特性 のゆらぎは生命体の本質ということになりますね。
でも私たち現代人はそのことを意識できずに、自然のリズムを無視したことで起こる生体の不調を、人工的な化学物質いわゆる薬の力でごまかしているのが現状ではないでしょうか。なんだか無駄な努力に感じませんか...
朝規則正しく起きて朝日を浴びる..又は朝日を浴びて起き活力をもらう、夕日を浴びて身体を休息モードにしてくれる、そしてエアコンのように自然のリズムを無視する設備に頼ることのない住まい。自然のリズムを失っている社会生活でストレスを受けた体を本来のリズムに戻す場所..そんな住まいでありたいと思っています。
住まいには、1/f 特性 のゆらぎのある暮らしができるオペレーションが必要です。窓の開け閉めなど住まい手がひと手間掛ける必要はありますが、そのひと手間掛けて生活することが楽しく感じられる住まいづくり..オペレーションづくり..を大切にしましょう。
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