木工事が完了しました。 架構の見える2階をご紹介。 地盤調査|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

木工事が完了しました。 架構の見える2階をご紹介。 地盤調査

2008.04.18

最近住宅の地盤調査と言えば ”スウェーデン式サウンディング試験” が主体となっていますね。この試験は、荷重による貫入と回転のよる貫入を併用した試験で、地盤の硬軟や締まり具合・土層構成を把握することが出来ます。今では全自動の試験機がありますが10年ほど前には人力で測定していたんですよ。これが結構危険を伴い大変で......。

これが試験機です。


試験の開始です。 「ロッド(手先にある棒状のもの)」が回転しながら地中に入っていきます 

ロッド先端の 「スクリューポイント」 です。


ここは畑でしたので上層50㎝程度までは ”スルスル” と入っていきました。

その後 ”ガリガリ” と言う音がしてくると支持地盤に達します。ロッドが回転しても貫入して行かなくなったり、貫入せずに回転が止まると N値(地盤の強度を表す数値で数の大きい方が強い)が 30 以上になります。住宅などの小規模の建物ですとN値は 5 くらいほしいですね。

試験の記録もコンピューターで制御されています。

こんなかたちで試験の記録がその場でも見ることが出来ます。

こうして建物の四隅と中央部分の5ヶ所を測定するのが一般的ですね。今回の調査では表層の畑土部分が柔らかいのでこの部分の土を入れ替えることになりそうです......。

試験結果は、報告書としてまとめられます。最近では”地盤保証”という制度を利用することもありますね。

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