住まいと暮らしの省エネガイドブックその9..|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

住まいと暮らしの省エネガイドブックその9..

2019.03.11

暖房エネルギーを減らすその②...

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前回は窓のお話しでしたね.. 
今回はエネルギー効率と着衣による効率のおはなしです。

まずは エネルギー効率の低い器機をできるだけ使わない ってこと。

エネルギー効率ってどんなことでしょうか? 私たちの使っている暖房器具や家電製品などは電気とかガス・石油などで動いていますね。電気は発電所でガスや石油は製油所で作られて私たちのもとに運ばれてきます。

そんなエネルギーなんですが手元に運び込まれるまでに捨ててしまっている部分もあることをご存知でしょうか。
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こんな表を見たことありませんか? この表のように電気は発電所で作られて手元に届くまでに半分以上も捨ててしまっていることになるんです。だからそのまま電気を使っていると、ガスや石油に比べると効率が悪いよ!!ということになるんです...

そこで登場するのが ヒートポンプ です。この機会には手元に届いた1のエネルギーを3倍にも4倍にもする能力があるんです。エアコンとかエコキュートとかそんなものが代表的な設備器機になりますね。

もちろんガスや石油を使った暖房器具でもこのヒートポンプを使った暖房器具でもエネルギー効率の点から言えば変わりないと言うこともいえますが、大きく差が付くのは暖房する際にガスや石油を使うと、室内で火を燃やすことになりますので、空気が汚れること、水蒸気が発生することで結露するなどという弊害も出てきます。エアコンでも乾燥しすぎる..ってことはありますので、どちらも使い方には注意が必要ですね。

そんなことから、電気を使って直接空気を暖める..ということはすごくエネルギーを使うことになりますので出来るだけやめるようにしてみましょう...

もうひとつは 着衣に工夫して、暖房温度を少しだげる です。

こんな表があるのですが
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この表は、21℃の体感温度を標準として、それぞれの温度で体感温度が21℃と同じになるように着衣量を計算したものです。

見方としては、21℃と18℃の違いは、ポロシャツが一枚増えたことと、上着を厚手スウェットからセーターに変わったことです。

エアコンの温度を3℃下げて使う暖房エネルギーを減らしつつ、着衣を調整することで同じ21℃の体感を得ることが出来ますね...

体感温度アップの目安として、カーディガンを羽織ると+2.2℃... ひざ掛けを掛けると+2.5℃... ソックスを履くと(重ね着すると)+0.6℃... っていわれています。

そんなことしながら自然と向き合うのも楽しいかもしれません。
いつの間にか忘れていた 季節感 を取り戻せるかもしれませんよ... ぜひお試しあれ

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