住まいと暮らしの省エネガイドブックその2..|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

住まいと暮らしの省エネガイドブックその2..

2018.11.01

省エネの工夫を整理すると...

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”私たちにあった工夫” ってどんなところに隠れているんでしょうか?

省エネって言うと、電気(照明)をつけっぱなしにしない.. とか、暖房の温度を下げたり冷房の温度を上げたり..ちょっぴり我慢したり.. とか、シャワーや蛇口をこまめに閉めたり.. とかがまず思いつくところでしょうか。

そうなんです..そんなところが家庭のエネルギー消費を左右しているところなんです。

そこでこれらを整理してみると、「建物」と「窓」と「設備器機」という分類になります。ちょっと言葉が専門的すぎますね...

「建物」というのは断熱性能のことで、お家の屋根や壁(外壁)、床の断熱がしっかりしていると、熱が逃げにくく..入りにくくなりますので、暖房や冷房のエネルギー消費量が減ることにつながるのです。

次に「窓」ですが、先ほど建物の断熱性能のお話しで、屋根や外壁、床を取り上げましたが、お家の外周部分の中でいちばん熱の移動が大きいのが「窓」になります。その割合は全体の70%ほどが窓...

この「窓」というのは、たくさんの太陽の光(熱)を入れたり、その反対にたくさんの熱を逃がしたりします。また風をいれたりと... 夏と冬ではこの窓の取り扱い方が全く逆になりますが、この「窓」とうまく使いこなすことで、こちらも暖房や冷房のエネルギー消費量が減ることにつながります。

三つ目は「設備器機」です。こちらは、給湯器(ガスボイラーやエコキュートなど)や調理器機(ガスコンロやIHクッキングヒーターなど)を省エネ製品にする..とか、照明器具をLEDにする..などで最近良く耳にしますね。

これらに加えて家電製品もこの「設備器機」に含まれます。冷蔵庫やテレビなどがその代表ですね.. このあたりは器機が格段に省エネになってきているのですが、使う器機が大型化していますのでエネルギー消費量も大きくなっているのが現状でしょうか...

そこでこれらの「設備器機」の選択や使い方を見直すことがエネルギー消費量を減らすことにつながりますね。

こんな感じで大きく三つに分類して、その中を整理しながらできそうな工夫を発見してみましょう..とそんな構成でこのあとお話ししていくことになります。

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