地鎮祭..|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

地鎮祭..

2009.11.05

実施設計が終わり、建築確認も許可され今日は地鎮祭..

”その土地の氏神様を鎮め、土地を使わせてもらうことの許しを得る” ってのが地鎮祭ですね。もちろん工事の無事を祈るってこともありますね...そんなことから安全祈願祭とも呼ばれることもあるようです。

 ミウちゃんもお祈り..

「家族室と吹抜そして五つの小庭とつながる木づくりの住まい」 ってのが ”みずたりの家” 地鎮祭も終わり、いよいよ着工です。 お楽しみに...

地鎮祭の流れって..(お時間がある方は)

一般的には

修祓(しゅばつ)~降神(こうしん)~献饌(けんせん)~祝詞奏上~四方祓~地鎮(じちん)~玉串奉奠(たまぐしほうてん)~撤饌(てっせん)~昇神(しょうしん)~直会(なおらい)というところでしょうか... もうちょっと詳しくいうと

修祓は、祭に先立ち参列者お供え物を祓い清める儀式

降神は、祭壇に建てた神籬(ひもろぎ)に、氏神様を迎える義気式。神職が ”おお~っ” って言ってるのがこれです...

献饌は、神に祭壇のお供えを食べていただく儀式で酒と水の蓋を取ります。

祝詞奏上は、その土地に建物を建てることを神に告げて、これからの工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上するもの

四方祓いは、土地の四隅をお祓いして鎮めること

地鎮は、刈初(かりそめ)~穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)などが行われます。このとき ”エイ、エイ、エイ” と声を掛けながら行うんですが、これは「これから家を建つぞ!」という勢いとか、栄(エイ)をかけたものだそうです。このとき宝物を埋めるんですがこれが「鎮め物(しずめもの)」です... 五穀、五色玉、金、銀、珊瑚、ルリ、琥珀、メノウ、貨幣、鏡、剣..など宝物にふさわしい大切なものや、高価なものが選ばれていたそうです。そしてこれらを収める箱なども丁寧な細工をした箱が使われていたそうな....

玉串奉奠は、神前に玉串を奉り拝礼する。玉串というのは榊に紙垂(しで)を付けたものですね。

撤饌は、酒と水の蓋を閉じお供え物を下げること

昇神は、神籬(ひもろぎ)に降りていた神をもとの御座所に送る儀式

これで地鎮祭の式次第は終了となります。このあと 直会(なおらい) を行います... 当地で御神酒で乾杯して、お供え物の御下がりをいただくというところです。最近は乾杯をして、お供え物は持ち帰るようですね。

今日もこんな感じで地鎮祭が行われました...

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