四君子苑 と 聴竹居|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

四君子苑 と 聴竹居

2008.10.28

週末に、「四君子苑」 と 「聴竹居」 という建物を見ることが出来ました。

 

四君子苑というのは、林業家であり茶人でもあった北村謹次郎氏が建てられた

 

数寄屋建築で、昭和十年台に建てられた茶苑と、吉田五十八氏の設計による自邸、

 

さまざまな石造美術品が配された庭です。

 

苑路から寄付そして中にはいると立札席、そして渡り廊下を進むと二帖台目の小間

 

その奥に広間と茶苑がひろがります。どの部屋からも眺めることのできる庭には

 

さまざまな形の石燈籠、宝塔、石仏や、古寺の礎石が水鉢となっていたり、化石化した

 

くすのきなどが配されていました。吉田五十八氏設計による自邸は、天井までの障子

 

や建具によりたいへんダイナミックなそして繊細な空間でした。

 

ふだんでは味わうことの出来ない時間を楽しむことが出来ました....

 

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そしてもうひとつが 「聴竹居(ちょうちくきょ)」  

 

こちらは、藤井厚二氏の自邸です。簡単にいってしまうと 「環境共生住宅」 と言えば

 

よいのでしょうか。藤井氏は日本で最初に環境共生住宅を志向した建築家であり、

 

実験住宅として十年間という間に5回の住宅を建ち、自らそこに住まい実験・検証を

 

繰り返したと言うことで、第5回住宅のこの「聴竹居」が完成形として残されています。

 

静かに居間に腰掛け時間が過ぎていくうちに、藤井氏が理想とした「真に日本の気候・

 

風土にあった日本人の身体に適した住宅」 を身体で感じられたのは財産です。

 

写真は個人的に掲載することが許されないので、

 

興味のある方は こちら から.....

 

 

今回二年越しの願いがかない、ふたつの建物を見ることができたんですねぇ。

 

目で見、肌で感じ取ったこと、心に感じたこと...たくさんたくさんありました。

 

これからの私の大切な財産となるんですねぇ。  

 

  ..... 「身体も心も健康になれる住宅」 が見えてきそうな気がします。

 

 

 

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