内子から倉敷へ|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

内子から倉敷へ

2008.12.02

昨日まで、現場の見学で愛媛県の内子町に出掛けました。

 

帰りにちょっと寄り道して倉敷の美観地区をのぞいてきました。

 

土曜日に吉田桂二氏のお話を聞き、その後内子へ向かったと言うわけです。

 

普通に行っても8時間くらい掛かるというのに、なんと瀬戸大橋が強風のため

 

渡れずになんと45分遅れで岡山を出発するというアクシデントもあって

 

内子に着いたのは深夜1時過ぎでした。

 

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ここが、宿泊先の 月乃家 さんです。

 

もちろんここも吉田桂二氏の手掛けた

 

町家の再生されたものです。

 

 

 

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室内は通り土間を過ぎると

 

囲炉裏の間 があり、火を入れてくれてありました。

 

通り土間に入った瞬間に 炭 においが.....

 

 

 

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明るくなってからの 月の家 さんです。

 

 

 

 

 

 

 

内子の町並みです....

 

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今回見学では、内子中学校、木蝋館(木蝋の資料館)、

 

文化創造センター(図書館+自治センター)など、

 

大規模な木造建物を見ることが出来ました。

 

住宅を主に手掛ける私にとっては、また違う視点で木造建築を

 

味合うことができました....

 

その中で内子中学校をすこしだけ紹介します。

 

特徴としては、教室同士が中庭を挟んで並ぶというところでしょうか。

 

すごく開放された学校でした。桂二氏の話では、教員の方々に門をつけて欲しいとか

 

中庭のもう少し狭くして他のスペースに廻して欲しいなど強烈な抵抗を受けたそうですが、

 

説明し説得しそして校長先生の理解と熱心な姿勢もあり、出来上がったものは

 

開放的な木づくりの学校でした。

 

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こちらが正面玄関です。

 

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教室間の中庭..

 

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南北方向に走る廊下

 

 

 

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そして、これが教室です。

 

教室の左右が中庭となり

 

手前に廊下があります。

 

 

 

 

 

木の香りがして、明るく開口部が中庭に面しているので落ち着きがあり、

 

しばらく生徒の椅子に腰掛けていましたが、とっても良い空間でした....

 

学校敷地には門もなく住人の通り道としても使われ、

 

中庭があることで採光や通風にも恵まれ、こんな空間で生活していれば、

 

生徒さんはもちろん、先生方も  「より良い人格形成がされるだろうなぁ..」 

 

と本当に思えました。建物のちからというもののすごさを知ることになりました....

 

....

 

本当は、そのまま帰る予定だったんですが前日の強行スケジュールに加え

 

一日中建物見学で歩き回ったこともあり急遽予定変更で、途中下車となりました。

 

 

 

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