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2021.08.08
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服部家が3月に竣工しました。
服部家は焼津遠洋漁業発展のための漁船動力化に尽力した人物で、焼津水産翁のひとりと称された服部安次郎氏の生家で、商号から「帆屋」と呼ばれ親しまれていました。
焼津港に面した浜通りの町並みの、間口が狭く奥行きが長いこの地域特有の敷地に、母屋と蔵が配されています。母屋は伝統構法2階建てで、隣り合う二つの建物をつないでおり、何度かの増改築を重ねています。古い部分は明治22年以前の建造で、海からの風を避けるため屋根勾配が緩く低く、このため2階は窓際に行くほど天井が低くなり、小泉八雲が滞在した家のような伝統的建物の特徴を良く残しています。
今回は昭和期に増築されて部分を減築し当時の姿にもどしつつ改修しました。
再生された服部家は、浜通り住民の憩いの場、非日常を味わえるお宿、カフェとして生まれ変わりました...