うらしま太郎..
2014.06.26
ノンスカラップ工法...
久しぶりにS造の構造図を確認。ちょっぴりご無沙汰のため時間があっという間にすぎちゃいます...鉄骨造の梁と柱の仕口はノンスカラップ工法といって、以前までは梁ウェブにスカラップといって扇形の切り欠きを設け溶接線の交差をさける施工方法だったんだけど、阪神淡路大震災でこれらの破断が多数あったということから、このスカラップを無くしたものに変わってきているようです。
ひずみ集中の原因であったスカラップを無くしたことで、梁ウェブの断面欠損がなくなり強度が増しスムーズな応力の伝達が可能となるようです。ただ裏当て金が分割されるんで施工からするとちょっと手間くいなんてこともあるようですが..
また折半屋根の場合、折半受けのCチャン代わりに小梁を上げるってやつも、大梁の座屈止めの役目も果たしているということから、ガゼットプレートの強度不足が発生しNGになるってのが最近の計算らしい。
ちょっと離れると、いろんなことがうらしま太郎状態になっちゃうけど、昔から...ってのが色々と見直され、より安全な建物が造られるようになっていくんですね。な~んてあらためて実感します。
そうそう木造も最近は、基礎から構造材も構造計算して部材寸面を確認するし、温熱環境も部分ごとに熱貫流確認して温熱計算してますよねぇ。いろんな部分に少しずつお金が掛かることも事実ですが、より安全でより住まいやすくより長持ちで棲み続けられる家になることは間違いですね。
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