1/f 特性..
2018.06.15
1/f 特性ってご存知ですか...
私たちの身の回りには、規則正しく動いているものと、不規則に動いているものがあります。規則正しい動きは人工的になもので、電気エネルギーを使っているものはほとんど規則正しい動きがベースです。それに対して自然の動きは不規則なものだと思っていますよね。
この不規則には、「ただの不規則」 と 「調和のとれた不規則」 があるそうです。実は生命現象や自然現象の変動は、単なる不規則なリズムではなく、調和のとれたリズムで、その根底にはある数学的法則があるとされていて、それが 「1/f 特性」 といわれるものだそうです。
この 「1/f 特性」 が私たち人間が ”心地良い” と感じる共通の原理だということです。
「星のまばたき」 「炎の動き」 「風のうごき」 「木の年輪や木目」 「職人さんの手仕事」 そして 「ヒトの体内時計」 も 1/f 特性 をもっているようです。星のまばたきや風のうごきなどはなんとなく理解できますよねぇ...でも、木の木目や手仕事にも 1/f 特性 のゆらぎがあったんですね。
大工さんの手仕事では、手ノコで切ったりカンナで仕上げた面にはこの”ゆらぎ”があり、電ノコや電気カンナでの仕上げ面では出ないそうです。左官さんが仕上げた壁も分析してみると、この”ゆらぎ”が出ているそうで、素人の塗った壁ではこの 「1/f 特性」 はないそうです。なんだか残念ですが...
現代の生活では、身の回りには電気で動くものでいっぱいです。人工的な電磁波にかこまれた生活の中に、心地良いと感じるゆらぎ特性をつくり出すことで、人工的なリズムが打ち消され、自然のリズムあふれる住環境になればと、そんな思いから 「木の家」 を 「手仕事でつくる」 ことをおすすめします。
「ヒトの体内時計」 についてはまた次に...
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