束石の風化..|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

束石の風化..

2024.03.17

束石の風化...

離れ建物は背の高い束石で支えられている。その束石が床下内部の方でいくつか風化している...

  

  

  

  

  

  

ひどい箇所では全くかたちを残すこと無く真砂土化しているところも...

石がなくなるなんて!!と少し調べてみたところ、「硫酸塩」の含有量が多い場所では、雨に溶けた「硫化イオン」が土壌に浸透して、コンクリートなどが吸い上げながら結晶化を起こすことがあるらしい。そうすると結晶化する時にコンクリートなどの素材の内部で微細破壊をおこして強度が著しく落としてしまうという現象が現れるようです..

  

  

  

  

  

酸性硫酸塩土壌といって、硫黄を含む化合物によって、pH4以下の極めて強い酸性となる可能性を持つ土壌では、このようにコンクリートや石などの硬いものも、針状結晶により剥離や破壊を至ることがあるそうです。

また調べている途中ですが、まずは土壌の酸性度合いを測ってみようということでさっそく床下に.. 

やはり風化している周囲の土壌では酸性が強い測定値が出ていましたが、今後もう少し詳しく調べてみようと思っています...



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