そらどまの家|静岡県浜松市の大石設計室は、民家工房法・伝統木工法を駆使した木造住宅・古民家再生を専門とした設計事務所です。「真壁造り」「土・紙・石などの自然素材」「住まいやすさ」など、古い民家に詰まったたくさんの知恵を受け継いだ「民家を継承した家」をつくり、次の世代に残していきたいと考える木造民家・古民家再生工房です。

より快適に住まうために

日本の民家は、深い軒で夏の日差しを遮り、広い開口と縁側から風を取り込んで設備の力にたよらず快適に過ごしてきました。とは言うものの現代の環境の変化からそれだけでは快適に暮らすことは難しく、エアコンなど設備の力に頼らざるをえないのが現状です。

暮らすためのエネルギー消費は大きな社会問題となっています。そこで民家を継承した住まいに、日射・風・地熱など自然のエネルギーを有効に利用していこうと考えます。

太陽からの輻射熱と地球からの地熱を両手足を精一杯広げて受け取る仕組みが「そらどまの家」です。

1億5000万km向こうの太陽から送られてくるエネルギー。太陽の表面温度は6000℃とも言われています。この温度が地球に届いているかと思ってしまいますが、実は0%....可視光線・赤外線・紫外線という電磁波が太陽光として地球に届いているんです。その速度は秒速30万kmと言われています。その中でも赤外線は、物質や人体に吸収されると、直接分子や原子の振動回転エネルギーに変換されてそれ自体が発熱します。これが輻射熱です。地表を暖めているのもこの輻射熱なんですね...

この太陽からの輻射熱を住まいに採り入れ、その輻射熱で採暖採涼をします。冬でも熱くなっている屋根裏面の空気を、床下に送り込み蓄熱コンクリートにため、夜この蓄熱コンクリートからの放熱で室温を保ちます。また夏、昼間暑くなった屋根裏面の空気は、2つの棟換気口から自然排熱されます。夜屋根面は放射冷却により冷たくなります。その冷えた空気は床下に送り込まれ蓄熱コンクリートに蓄冷され室内を涼しくします。

そんな換気システムも「そらどまの家」の代表的な特徴のひとつです...

そらどまの家

そらどまの家の太陽からの輻射熱と地球からの地熱を両手足をせい一杯広げて受け取り仕組み...

  1. 1.呼吸する家
  2. 2.断熱だけでなく遮熱する家
  3. 3.調湿する家
  4. 4.パッシブ換気による空気質・温熱環境の改善
  5. 5.空気を使わない輻射熱冷房の実現

これが「そらどまの家」の仕組みです。それでは詳しく部分的に見ていきましょう...

そらどまの家

そらどまの家は、丸谷博男+一般社団法人エコハウス研究会が提唱しています。

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